「PMBOKの知識エリアってなに?」
「よく出題される部分を知りたい!」
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そもそもプロジェクトマネジメントってどういう意味?
プロジェクトマネジメントとは、様々な知識や管理手法を用いて、プロジェクトをうまく調整しながら成功に導く管理活動のことです。
プロジェクトは、終わらせればそれでOKというものではありません。コストや品質、期間を顧客と合意した範囲に収め、目的を達成できて初めて「成功」と言えるのです。
また、それらの条件はすべてを完璧に仕上げることが難しいです。「品質を追い求めたせいで納期に遅れてしまった・・・」「納期を守るために人をたくさん雇ったせいでコストがオーバーしてしまった・・・」など、両立が難しい要素が多々あります。
そのため、たくさんある条件をバランス良く、偏ることなく調整することがプロジェクトマネジメントの役割なのです。
PMBOKってなに?
PMBOKは「Project Management Body og Knowledge」の略で、プロフェクトマネジメントを進めるための知識を体系的にまとめたものです。
国際規格ではISO21500、JIS化したものではJIS Q 21500がPMBOKにあたります。しかし、PMBOKとJIS Q 21500では名称が若干異なります。
PMBOKガイド第6版では、「立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結」の5つにプロセス(しなければならないこと、マネジメントの過程)を分類し、それをプロセス群と呼びます。そして、マネジメントの対象による分類を「知識エリア」として10個に分類しています。
PMBOKの10個の知識エリア
知識エリアには、以下の10種類があります。
- 統合マネジメント
- コストマネジメント
- コミュニケーションマネジメント
- スコープマネジメント
- 品質マネジメント
- リスクマネジメント
- スケジュールマネジメント
- 資源マネジメント
- 調達マネジメント
- ステークホルダマネジメント
すべて覚えるのは大変なので、応用情報での出題が特に多い知識エリア5つについて、詳しく解説していきます。
出題が多いPMBOK知識エリア5選
統合マネジメント
統合マネジメントとは、プロジェクトマネジメントの各作業を統合するための活動です。
例として、プロジェクト憲章の作成、プロジェクトマネジメント計画書の作成、プロジェクト作業の指揮・マネジメント、プロジェクト作業の監視・コントロール、統合変更管理などの、他9つの知識エリアの各プロセスを統合するためのプロセスから構成されます。
スコープマネジメント
スコープマネジメントとは、プロジェクトの作業を明確にするための活動です。
そもそもスコープとは、プロジェクトの範囲であり、プロジェクトの末にできる成果物、およびそれ作成するための作業のことです。
スコープマネジメントのプロセスは、スコープマネジメントの計画、要求事項の収集、スコープの定義、WBSの作成、スコープの妥当性確認、スコープのコントロールの6つです。
WBSとは
WBSとは、「Work Breakdown Structure」の略です。
プロジェクトで作成すべき成果物や、必要な作業を管理しやすい細かな単位に要素分割し、それでスコープ全体を表現します。WBSにおいて最下位レベル(いちばん細かい単位)の要素を「ワークパッケージ」と呼びます。
WBSの各要素の詳細(要素の階層レベル、作業内容、完了基準、担当者など)を規定したドキュメントであるWBS辞書も共に作成します。
また、WBS作成の際には、100%ルールと呼ばれるルールを守ることが必要です。100%ルールとは「プロジェクトのすべての成果物と作業を、過不足なく、重複なく洗い出すこと」です。これを守ると、ある要素を分解したら子要素となり、子要素をすべて集めると親要素となります。
WBSは以下の図のような形です。

スケジュール(タイム)マネジメント
スケジュール(タイム)マネジメントとは、スケジュールを作成し、プロジェクトを所定の時期内に完了させるための活動です。
WBSのワークパッケージをさらに分解した、具体的な作業を表す「アクティビティ」を主に扱います。主なプロセスは、アクティビティの定義、アクティビティの順序設定、アクティビティ所要期間の見積もり、スケジュールの作成の4つです。
コストマネジメント
コストマネジメントとは、予算を作成し、プロジェクトをその予算内で完了させるための活動のことです。
プロセスの例としては、コストの見積もり、予算の設定、コストのコントロールがあります。
リスクマネジメント
リスクマネジメントとは、プロジェクトにおける「好機」を高め、「脅威」を軽減するための活動のことです。
プロジェクトにとって好機(プラス)になる事象と、脅威(マイナス)になる事象を特定し、分析・評価し、対応策を決定したうえでコントロールします。
リスクへの対応戦略については、以下の種類があります。この種類についてもよく出題されるので覚えておきましょう。
リスクへの対応戦略
| 好機(プラスのリスク)への対応戦略4つ | |
| 活用 | 好機を確実に実現できるよう対応を取る |
| 共有 | 好機を得やすい能力が最も高い第三者と協力する |
| 強化 | 後期の発生確率やプラスの影響を増大・最大化させる対応を取る |
| 受容 | 特に何もしない |
| 脅威(マイナスのリスク)への対応戦略4つ | |
| 回避 | リスクの発生要因を取り除く、影響を避けるために計画を変更する |
| 転嫁 | 保険をかけたり、保証契約を結ぶなどして、リスクの影響や責任を第三者へ移す |
| 軽減 | リスクの発生確率と影響度を、受容できる程度まで低下させる |
| 受容 | 特に何もしない |
ただし、脅威の受容に関しては、「積極的な受容」と「消極的な受容」の2種類があります。積極的な受容では、リスクが発生した場合に備えて「コンティジェンシ計画」を作成します。消極的な受容ではリスクが発生した後で対応を考えます。
まとめ
以上がPMBOKの解説になります。多数のマネジメント、多数のプロセスがあり、なかなか覚えづらい範囲ですが、まずはよく出題される部分に絞って勉強してみましょう。この記事の範囲を最低限勉強しておけば、きっと本番でも役立つと思います。基礎知識と、よく出題される5つの知識エリアについて、しっかり理解しておきましょう!
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