応用情報|EVM(アーンドバリューマネジメント)ってなに?7つの式をわかりやすく解説!

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マネジメント系

「EVMの計算がわからない・・・」

「EVMにはどんな意味があるの?」

EVM(アーンドバリューマネジメント)ってなに?

EVM(アーンドバリューマネジメント)とは、プロジェクトの進捗や作業のパフォーマンスを、現在の出来高や計画時点で現在あるはずの出来高、実コストを用いて計算することです。EVMでは、3つの指標と7つの評価値(=実際に求めたい評価の結果を示す値)を用います。

プロジェクトの現在の状況、未来の予測を、金銭価値に置き換えて計算することが特徴です。

この手法を用いて分析することを、アーンドバリュー分析と言います。

EVMの3つの指標

EVMにおいて、計算に使う3つの指標があります。

PV(Planned Value)
プランドバリュー
計画上で、現在かかっているはずのコスト。計画価値、出来高計画値とも。
完成時予算(BAC)が1億円で、現在決められた期間の80%まで
進んでいる場合、PVは8,000万円と言える。
EV(Earned Value)
アーンドバリュー
予算をもとに求めた作業量。出来高、出来高実績値とも。
完成時予算(BAC)が1億円で、現在決められた期間の80%まで
進んでおり、実際の進捗率が70%だった場合、EVは7,000万円と言える。
AC(Actual Cost)
実コスト
実際に費やしたコスト。コスト実績値とも。
現在、決められた期間の80%まで進んでおり、これまでに発生したコストが
7,300万円だった場合、ACは7,300万円と言える。

PVはプロジェクトの経過期間に比例します。また、完成時予算(BAC)は、プロジェクト完成時のPVです。

EVMの評価値

EVMで評価・予測をするには、上記の3つの指標だけでなく、得たい情報を求める式も用いる必要があります。得たい情報は大きく分けて、「現時点の状況評価」と「将来の予測」の2種類があります。

得たい情報の種類ごとに、以下に式をまとめていきます。

EVMの評価値① 現時点の状況評価

「今のところ、計画に比べて進捗は遅い?早い?」「かかっているコストは計画より多い?少ない?」ということを調べるのが現時点の状況評価です。

CV(コスト差異)

EV(アーンドバリュー)-AC(実コスト)でCV(コスト差異)を求められます。

EVは、現在の進捗率でかかる予算です。予算が1億円のプロジェクトで50%進んでいれば、EVは5,000万円です。しかし、これはあくまで「予算」をもとにした数字です。そのため、実際にかかったコストとはズレが生じる可能性があります。それこそがCVです。

そのため、EVから実際にかかったコストであるACを引くことで、CVを求められるのです。

CVがマイナスになった場合は損失、つまりコスト超過です。

SV(スケジュール差異)

EV(アーンドバリュー)-PV(プランドバリュー)でSV(スケジュール差異)を求められます。

今完了している作業で得られる金銭価値から計画上で今得られているはずの金銭価値を引くことで、進捗が計画とどのくらいズレているのかがわかります。

例えば、予算が3億円のプロジェクトがあったとします。計画では今日まででプロジェクトの30%まで進んでいるはずでした。つまりPVは0.9億円です。しかし、現在の進捗率は40%です。つまり、EVは1.2億円です。

1.2-0.9で、SVは0.3億円になります。つまり、計画よりも現在の進捗のほうが、金銭価値に置き換えて0.3億円分早く進んでいるということになります。

CPI(コスト効率指数)

EV(アーンドバリュー)÷AC(実コスト)でCPI(コスト効率指数)を求められます。

現在の進捗率でかかると思われる予算を実コストで割ることで、現在の進捗率でかかるはずの予算が実コストの何倍なのかがわかります。実コストが少ない(コスト効率が良い)状態であれば、CPIは高くなります。

逆に、CPIが1.2であれば予算が実コストの1.2倍、つまり予算のほうが実コストよりも多い、実コストのほうが予算より少ないということになります。

家計簿をイメージするとわかりやすいかもしれません。「今月の予算よりも支出が少なかった」ということは、コストが少なくて済んだ、お得にやりくりできたというわけです。

SPI(スケジュール効率指数)

EV(アーンドバリュー)÷PV(プランドバリュー)でSPI(スケジュール効率指数)を求められます。

現在の進捗率を計画上の進捗率で割ることで、現在の進捗率は計画上の進捗率の何倍なのかがわかります。現在の進捗率が高い(スケジュール効率が良い)状態であれば、SPIは高くなります。

現在の進捗率が80%、計画では今日の時点では進捗率が70%のはずだった、というケースではSPIは1より大きくなります。逆の場合はSPIが1より小さくなります。つまり、SPIが1であれば計画と全く同じ速度で進んでいることになりますね。

EVMの評価値② 将来の予測

「これからかかるコストはどれくらいになりそうかな?」「このプロジェクト全体でかかるコストは予算とどれくらいズレる?」ということを調べるのが将来の予測です。

ETC(残作業コスト予測)

(BAC(完成時総予算)-EV(アーンドバリュー))÷CPI(コスト効率指数)でETC(残作業コスト予測)を求めることができます。

すべての予算から、現在の進捗率分の予算を引くことで、残りの作業分の予算がわかります。それをCPIで割ることで、現在のコスト効率のまま行くと、残りの作業はどれくらい実コストがかかるかを求められるという流れです。

EAC(完成時総コスト予測)

AC(実コスト)+ETC(残作業コスト予測)でEAC(完成時総コスト予測)を求めることができます。

現在まででかかっている実コストと、残りの作業でかかりそうな実コストを足すことで、プロジェクト全体でかかる総コストを求められるという流れです。

VAC(完成時コスト差異)

BAC(完成時総予算)-EAC(完成時総コスト予測)でVAC(完成時コスト差異)を求めることができます。

プロジェクト全体の予算から、プロジェクト全体の実コストを引くことで、全体を通しての予算と実コストの差異を求められるという流れです。

まとめ

EVMは用語や式が多くあり、またすべて似たような名前なのでこんがらがってしまいますよね。略称のアルファベットと、日本語訳とをしっかり結びつけて、意味を理解できるようにしておきましょう。また、式がわからないと差異や予測を導出できないので、式の形もしっかり頭に入れておくと良いでしょう。

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